教育掛図「狼族」(きょういくかけず おおかみぞく)

資料登録番号295437
サイズ縦77cm×横55cm(軸付)
解説岩手県立水沢農業高等学校の前身である胆沢(いさわ)郡立胆沢農業学校は、明治36年(1903)に開校しました。同校で明治・大正時代に使われていた教材や標本が水沢農業高校の農場の倉庫から見つかり、当館に移管されました。その中には、壁にかけて使う大型の「掛図」が多く含まれています。
本図には「狼 オホカミ Canis lupus」「斑條髭狗 ハイイナ(狼族) Hyaena striata」「斑点髭狗 ハイイナ(狼族) Hyaena crocuta」とあり、オオカミ、シマハイエナ、ブチハイエナが描かれていることが分かります。
図の右下には「東京市京橋区出雲町一番地 東京造画館 発行」とあり、左下には「画作印刷兼発行人 塚本岩三郎(つかもといわさぶろう)」とあります。
塚本岩三郎(1863-1923)は豊橋に生まれ、東京やアメリカで洋画や銅版・石版画の技術を学んだ後、明治20年代前半に東京造画館を興(おこ)しました。明治20年代後半から昭和初期にかけて、創業者の塚本岩三郎と息子の二代にわたり、非常に多くの鮮明な教育用掛図を印刷出版し、名を成しました。
本図や「麒麟(きりん)」、「象(ぞう)と獏(ばく)」などの図は、子どもたちが学校で外国産の大型動物について学ぶ際に用いられたものと考えられます。
引用文献:牧野由理(2020)「東京造画館の掛図に関する研究」美術教育学41: 311-322

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