アワビカギ

アワビカギ(鮑鉤)

★資料名(よみ)あわびかぎ
資料登録番号000147
資料種別実物
分類鮑採取用鉤
材質・形状鉄製(カギ部分のみ)。
サイズ全長12.8cm×6cm
地域岩手県田野畑村
時期昭和ヵ
解説水温が低く潜水漁に適さない岩手県沿岸部では、近代以降カギ〔鉤〕とハコメガネ〔箱眼鏡〕を用いたアワビ漁が盛んになります。明治30年前後、綾里(りょうり)村〔現大船渡市三陸町綾里〕の熊谷丈之助(じょうのすけ)氏が鋼鉄を用いてアワビカギを作る技法を生み出し、以降北海道から宮城にかけての沿岸部に普及しました。綾里をはじめとする気仙地方で製作されたアワビカギは「ケセンカギ」と呼ばれ、現在でも全国各地に出荷されており、同地方を代表する漁撈(ぎょろう)用具の一つとなっています。

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