Koh-Ei-Tai (Object of Light and Shadow)

OwnerUbe City
Search TypeOutdoor Sculpture
Japanese Title光影体
Artist鎌塚 昌代司 KAMAZUKA Masayoshi
ExhibitionThe 19th UBE Biennale
PlaceTokiwa Park
MaterialStainless Steel
Year2001
Size265cm×280cm×276cm
Weight600kg
Concept【作者コメント】人が中に入り、扉が閉まった時、完成する作品です。季節・時刻・天気などで変化してゆく光と影の中で、入ってくれた人が、バーチャルでない自分自身の存在を感じてもらえたら幸いです。
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外側から見ると、黄色く塗装されたダイヤモンド・カットの形態。そこに扉が取りつけられており、彫刻の内側に入ることができるようになっている。この作品は内側と外側、外観と内部空間の両方を考慮して制作がなされている。彫刻の表面(内部空間からは壁面)にスリットが切り込まれ、そこから太陽光が差し込んでくる。扉を閉めると壁面が黒く塗装された内側は暗闇となり、また中には1人で入ることになる空間サイズの設定によって、差し込む光の存在が強く体感される。そして、ダイヤモンド・カットの形態はその光を中心へと集中させるため、ドラマティックな効果が生まれることになる。作品は南中する(扉が真北)ように設置されるため、正午に中に入ると完全に左右対象に光を体験することができる。それからしばらく差し込む光を見ていると、太陽の運行に合わせて微妙に光が変化していくことが知覚される。野外彫刻としては、それほど大きくはないこの彫刻は、地球の自転という大きな運動を教えてくれる装置でもある。太陽の1日の軌道は季節によって異なるため、内部空間に差し込む光も変化してくる。これから秋が深まり冬が近づいてくることを、紅葉などの自然の変化と歩調を合わせて、この彫刻によって感じるようになるだろう。
Document ID21613
Source第19回現代日本彫刻展

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