Re-Creation

OwnerUbe City
Search TypeOutdoor Sculpture
Japanese TitleRe-Creation
Artistたべ・けんぞう TABE Kenzo
ExhibitionThe 18th UBE Biennale
PlaceTokiwa Park
MaterialMixed Media
Year1999
Size500cm×500cm×150cm
Weight5000kg
Concept【作者コメント】光を透かす巨大な円盤、地表に広がる木漏れ日のような影、そこに湖水の風が吹き抜けるとプロペラやスポークがカラカラと回りだす。このオブジェの材料は使えなくなった機械の部品、壊れた湯沸器、エアコン、自転車、バイクのマフラーやガソリンタンクなどの廃品である。この世で使命を終えて捨てられた物たちに輝きを与え、再び新たな世界へと送り出す、再創造(リクリエーション)は私にとって命を賭けても惜しくないほど楽しい仕事である。

[Creator’s Comment] The translucent giant disc, shades on the ground somewhat similar to sunbeams streaming through leaves – when a gust of wind travels across the lake and passes by, propellers and spokes start to noisily rotate. The object is made of discarded things, like machine parts no longer in use, broken kettles, air conditioners, bicycles, motorbike mufflers, or petrol tanks. Shedding light on things that have completed their missions in this world and been abandoned and sending them to a new world with a new life – for me, the act of “re-creation” is a fun job worth my lifetime.
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直径五メートルのレンズ型をした廃材の集合体。巨大なスケールと素材そのもののイメージが最初に目を引くが、作品の印象は暴力的なものではない。幾何学的形態のもつ静謐(せいひつ)さ、そして溶接という手作業を通すことによって、穏やかで優しい印象を与えている。素材として用いられたのは湯沸かし器、エアコン、自転車、バイク等々の部品。一度、捨てられたこれらは、作者によって「彫刻」という新しい生命を与えられる。しかし、単に廃材を使うだけならば、このような生命感は生まれない。イメージの転換のためには、展示場所と作品との関係が必要になる。風が吹くと、作品に取り付けられた十数個のプロペラが回り始める。個々の廃品は曲げられた鉄線によって相互に結ばれており、それを通してエネルギーが全体に循環していくように感じられる。有機的な鉄線は、生命をもったツタのようにも、生物内の血管のようにも見えてくる。中央部の膨らんだレンズ型は、自然のエネルギーによって作品の膨張=生長していく姿と重ねられる。その時、作品は屋外という場において、再創造(Re-Creation)と呼べる生命を獲得する。
Document ID21597
Source第18回現代日本彫刻展、兵庫県立近代美術館賞、市民賞

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