生命倫理学の基本構図  シリーズ生命倫理学  第1巻  

並列タイトル  
叢書名シリーズ生命倫理学
巻次第1巻
請求記号00.04/Sh88/3-1
著者名シリーズ生命倫理学編集委員会(編)、今井道夫(責任編集)、森下直貴(責任編集)
著者一覧森下直貴、今井道夫、藤尾均、関根透、香川千晶、松田純、小出泰士、池澤優、渕上恭子、児玉安司、長岡成夫、樫則章、高久史麿、木村利人、島薗進、加藤尚武
目次刊行によせて  今井道夫、森下直貴
目次
第1章 生命倫理学とは何か―ゆるやかなコンテクストの創出へ
1 生命倫理学の「中心の不在」に直面して
2 最広義の「生命倫理」
3 人類史における「生命倫理」の3時代
4 生命倫理Ⅱの議論状況と「コンテクスト」の不在
5 「二者関係」と「身近な他者」
6 テストケースとしての代理出産
7 「他なるものの協動」に基づく「物語」
第2章 日本の生命倫理学―その事始から現在まで
1 米国のバイオエシックス
2 バイオエシックスから生命倫理学へ
3 生命倫理学の展開
4 21世紀日本の生命倫理学
第3章 西洋の伝統的医療倫理1 西洋医療の原点ヒポクラテス
2 古代から中世へ
3 中世から近世へ
4 近世から近代へ
5 現代に活きるヒポクラテス
第4章 東洋と日本の伝統的医療倫理
1 東洋の伝統的な医療倫理
2 古代日本の医療倫理
3 中世日本の医療倫理
4 近世日本の医療倫理
5 近現代日本の医療倫理
第5章 米国および英語圏のバイオエシックス
1 「バイオエシックス」という言葉
2 バイオエシックス前史
3 バイオエシックスの議論の開始
4 バイオエシックスの展開
5 医療の倫理学としてのバイオエシックス
第6章 独語圏の生命倫理
1 歴史的経緯
2 ドイツの生命倫理学の特徴
第7章 仏語圏の生命倫理
1 国家倫理諮問委員会(Comite Consultatif National d'Ethique)
2 コンセイユ・デタ報告書(1988年)と生命倫理3法(1994年)
3 生命倫理に関する法律(2004年)
4 病人の権利および生の末期に関する法律(2005年)
5 生命倫理に関する法律の改正(2011年)
第8章 中国の生命倫理
1 生命倫理学の登場に至るまで
2 邱仁宗の『生命倫理学』
3 初期における生命倫理の背景としての「計画生育」と「社会主義医学人道主義」
4 伝統的価値観の強調と健康保健制度改革
第9章 韓国の生命倫理―代理出産の論点
1 法の死角地帯におかれた代理出産
2 親族間代理懐胎をめぐる倫理問題
3 否定される法制化
4 「母」の規定の形骸化
5 男児を挙げるための代理出産
6 生殖のグローバル化と代理出産ツーリズム
第10章 生命倫理の法的次元
1 多数決に従うものと従わないもの
2 自治と裁判所
3 「国からの自由」と「国の責任」
4 米国生命倫理の発展と法の国際化
5 日本の近代化と法
第11章 患者―医療者関係
1 インフォームド・コンセントの誕生
2 インフォームド・コンセントの展開
3 日本での状況
4 情報理解から意思決定へ
第12章 生命倫理学の方法論
1 原則に基づく方法
2 決疑論
3 ナラティブ倫理学
4 徳倫理学
5 共同体主義
6 ケア倫理学
7 フェミニスト倫理学
第13章 医学・医療と生命倫理
1 生命倫理教育
2 審議会・委員会の経験
3 21世紀の生命倫理
4 臓器移植
第14章 市民運動としてのバイオエシックス
1 ベトナム体験
2 国際的バイオエシックス運動の展開
3 コミュニティでの支え合い
第15章 宗教と生命倫理
1 欧米の生命倫理とキリスト教
2 日本の生命倫理と脳死臓器移植
3 生命倫理の多様性の背景
4 国境を越えた合意の可能性
第16章 哲学としての生命倫理
1 規範言語の内属性と合意形成
2 法律の事前公示の原則
3 尊厳の比較不可能性
4 適法性と道徳性
事項索引
人名索引
執筆者: 森下直貴,今井道夫, 藤尾均, 関根透, 香川知晶, 松田純, 小出泰士, 池澤優, 渕上恭子, 児玉安司, 長岡成夫, 樫則章, 高久史麿, 木村利人, 島薗進, 加藤尚武
出版者丸善出版
発行日2012.1
ISBN9784621084786
紹介文(引用)本「シリーズ生命倫理学」の全体が、日本における生命倫理の「現在」の総括をめざしているとすれば、その巻頭にあたる第1巻は、学問的反省という視点から「生命倫理」を「学」としてみた場合の「現在」の総括を意図している。生命倫理という歴史的運動の全体の「前提」にあるもの(構想、広義の原理、問題構成、理論枠組み、価値観など)に視線を向け、これを反省することが本巻の狙い。

Neo・資料固有番号 (バーコード)1004996
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