林倭衛

作家名(よみ)はやししずえ
作家名(英語)HAYASHI Shizue
生地長野県上田市
生年1895
没地埼玉県浦和市
没年1945

作家解説

上京後印刷会社に勤務するかたわら水彩画研究所で絵画を描き始める。二科展に入賞、受賞したことから画業に専念することを決意する。時代を反映して、青年時代からアナーキスト、社会主義者たちと深い交友関係を持ち、大正8年二科展に『出獄の日のO氏像』を出品し、撤回命令事件を起こしている。大正10年渡欧しドイツ、フランスに滞在、帰国後春陽会に入会し、帝展でも活躍した。画風は一時セザンヌに接近したことから、セザンヌ風な作品が多い。東京大空襲により晩年作50余点が灰燼に帰したため、遺された作品は少ない。詩的で明るい作風である。この作品にはセザンヌへの傾倒がよく現わされていると共に、林の詩的な側面が晴朗な表現で表されている。

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