中村彝

作家名(よみ)なかむらつね
作家名(英語)NAKAMURA Tsune
生地茨城県水戸上市(水戸市)
生年1887
没地東京
没年1924

作家解説

茨城県東茨城郡水戸上市寺町七番屋敷(現・水戸市金町)にて旧水戸藩士の第5子、三男として生まれる。長兄の影響で軍人を目指し、次兄が在籍していた名古屋陸軍地方幼年学校(現・名古屋市東区白壁)に入学したが、卒業直前に胸部疾患にかかり断念。転地療養先で水彩画を始め、本格的に絵画を学ぶため1906年3月白馬会菊坂研究所に入所。同年秋赤坂溜池の研究所に移り中原悌二郎、鶴田吾郎らと出会い交友。1907年、太平洋画会研究所に移籍し中村不折、満谷国四郎の指導を受ける。1908年、中原とともに荻原守衛を訪ねたことを機に当時多くの芸術家が集った新宿中村屋との交流を開始。1911年、相馬愛蔵・黒光夫妻の好意により中村屋裏の画室に移り住む。この時期、相馬夫妻の長女俊子をモデルにした作品を数多く描いた。また、レンブラントやルノワール、セザンヌなどを研究し、自分なりの表現を探求した。1909年、第7回太平洋画会展で奨励賞、同年の第3回文展で褒状。文展では第4回展、第5回展、第8回展で三等賞、第10回展で特選受賞。帝展では無鑑査、審査員、委員に推薦されたが、長年患っていた病が進み死去。

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