久野真

作家名(よみ)くのしん
作家名(英語)KUNO Shin
生地愛知県名古屋市
生年1921
没地愛知県名古屋市
没年1998

作家解説

名古屋市に生まれる。1943年東京高等師範学校芸能科(現筑波大学)卒業後、海軍予備学生として入隊。のち特別攻撃隊飛行操縦教官として敗戦を迎えた。戦後、新制作協会へ出品(1952-60年)し、鋼鉄をもちいた抽象形態による作品が新作家賞を受賞。1950年代後半から60年代前半にかけて日本の美術界はアンフォルメル(非定形絵画)運動の渦中にあり、鋼鉄を素材とした久野の作品は新しい絵画表現の可能性を窺わせるものとして衆目をあつめた。そして、1960年代から70年代にかけて海外での個展や招待出品が活発となり、1966年にはロックフェラー財団運営のジャパン・ソサエティーの奨学金を得て、ニューヨークでの研究滞在となった。帰国後は、ステンレス・スチールを素材とした作品を発表し、立体性を意識させながらも平面に回帰させる独自な絵画観を確立させた。

この作家の作品一覧[全7件]

件ずつ表示

PageTop