名古屋石版舎

作家名(よみ)なごやせきばんしゃ
作家名(英語)Nagoya Sekibansya

作家解説

1879(明治12)年4月、愛知県士族の吉田道雄(祖父江道雄、1853-1924)が名古屋市本町二丁目で開業。『名古屋印刷史』(1940年)によると、吉田が復禄請願のために上京した際に銀座の知新堂石版印刷所を見て、これこそ文明開化の事業なりと看取して「石版舎」を設立し、機械や画工も知新堂の世話になった。業務内容は額画、為替證書類、写真石版、切符類、肖像、名札、書類、引札、ビン張、色刷物、亜鉛印判、新聞広告画などのほか、砂目スクリーン印刷の貴顕の写真も扱っていたという。石版舎に関わっていた画工に蔭山久僲や鹿島菱洲の名が残り、河野次郎(河野通勢の父)も石版下絵や教科書発行を介して石版舎に関与していた。1888(明治21)年に閉業。活動内容には不明な部分が多い。

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