味岡伸太郎

作家名(よみ)あじおかしんたろう
作家名(英語)AJIOKA Shintaro
生地愛知県豊橋市
生年1949

作家解説

愛知県を拠点にアーティスト、編集者、デザイナー、タイポグラファーとして活動する味岡は、文字デザイン分野の重鎮として、日本のデザイン業界で広く知られる。1989年に豊橋市内の自宅を改築する際、東三河の色彩豊かな土と出会ったことが、味岡がアーティストとしての活動を始める契機となった。その後、三河地域を中心に「地質調査」と称して土の採集を始め、その土を用いて平面の紙作品から小屋のように大きなサイズの作品、あるいは茶碗に至るまで、さまざまな形で作品を発表してきた。とりわけ、採集した土に木工用ボンドを混ぜて綿布に定着させ「絵画」として発表した作品には注目される。その土地で採取した土を地層の状態で提示することで、味岡による「絵画」は無限とも言える豊かな色のヴァリエーションと質感を生み出している。稲沢市荻須記念美術館の「自然との対話・自己との対話」展(1992年)、広島市現代美術館の「表出する大地展」(1997年)に参加。「あいちトリエンナーレ2016」では、愛知県と周囲の県との県境70箇所で採集した土を用いた大規模なインスタレーションを発表した。

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