JJ199500003000_000000_001, 0000/00/00撮影, Public Domain

灰燼

作家名木島桜谷 KONOSHIMA Okoku
制作年1927年
技法、素材絹本着色
寸法225.0×227.0
分野日本画(日本)
所蔵作品登録番号JJ199500003000
解説迫り来る炎に短刀と半身の鎧では太刀打ちできず、妻子や侍女らは泣き叫ぶばかり。絶望感と悲哀に満ちた表情や燃え落ちた灰燼は、彼らの身の行く末を物語るかのようです。時代背景や燃え盛る炎の描写は『平治物語絵巻』などの合戦絵巻を意識したものと思われます。
桜谷は今尾景年に師事しました。文展では連続入賞し、審査員も務めるなど、京都画壇における栖鳳の次世代リーダーと目されていました。動物画をはじめ歴史風俗画や花鳥画なども広く手掛けた桜谷。その中でも第8回帝展に出品した本作は、戦を描いた大作として桜谷歴史画の頂点と言えるでしょう。

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