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ロバート&エセル・スカルの肖像

作家名ジョージ・シーガル George SEGAL
制作年1965年
技法、素材油彩、石膏ほか・木製布貼椅子・麻布
寸法181.0×143.5×143.0 画布167.8×165.5
分野彫刻・立体(海外)
所蔵作品登録番号FS199400001000
解説シーガルを新しい彫刻家として有名にしていったのは、医療用特殊包帯を使って、人体から直接型取りした石膏の人物像である。彼はそれまでタブーとされていたモデルの外形を直接写し取ることで作品を制作する手法を確立していったのである。この作品は、時代を特徴づけるロスコやニューマンらのカラー・フィールド・ペインティングを想起させる赤いパネルを背景に、ヴィクトリア様式の椅子に気取ったポーズで腰を下ろす夫人と、手をかけて立つ夫が作られている。彼らは当時、現代美術のコレクターとして有名な夫妻であった。シーガルにとって最初の肖像彫刻としても話題となったが、アウトサイド・キャスティングのこの作品は、細部の再現性はそれほどではないにしても、その道具立てとポーズなどからモデルの社会的な地位や個人的な特徴を強調したものになっており、シーガルの観察眼の確かさを知ることのできる作品である。

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