FO199200005000_130527_001, 2013/05/27撮影, Public Domain

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灰色と金色の展開

作家名フランティシェク・クプカ František KUPKA
制作年1920-21年
技法、素材油彩、画布
寸法60.0×81.0
分野絵画(海外)
所蔵作品登録番号FO199200005000
解説この作品は、純粋に造形的な構造体としての垂直線からなる作品群と、宇宙的なヴィジョンと広がりを持つ一連の作品の、双方の要素を兼ね備えている。垂直線を基本構造とする表現は1900年頃の作品に始められているが、この作品では相似形の灰色の形態が間隔を変えて少しずつずれながら繰り返されてリズムが生まれている。その垂直の形態の背後には、金色に輝く太陽の光のような明るい空間が広がる。友人の画家ガリアンの影響もあり、クプカは1920-21年に一連の白黒の油彩画を制作しているので、この作品はこうしたモノクロームの新たな局面への移行段階に位置していると考えられる。
 2013年のX線調査によって下層に女性の半身像が描かれていることが判明した。その女性像は《ガリアンの好み》(1909年、プラハ国立美術館)などと関係があると考えられる。

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