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漂う天界

作家名ルイーズ・ニーヴェルソン Louise NEVELSON
制作年1959-66年
技法、素材黒く彩色された木
寸法289.0×232.4×25.4
分野彫刻・立体(海外)
所蔵作品登録番号FS199100002000
解説1950年代半ば以降、ニーヴェルスンは取り壊された家屋で見つけた木製の家具や調度品の廃材を鋸で切り、それらを入れた箱を積み上げてレリーフ状の作品を制作するようになる。そしてそれらの作品には全面を黒や白や金のモノクロームの色彩が塗られた。この作品を構成している廃材は額縁、キャビネット、ベッド、ハンガーなどで、かつてそれを使っていた人々の生活を偲ばせるが、それらを単一な色彩に塗り込めることで非日常的な世界を創り出している。垂直線と水平線が全体構成の基本であるが、その中に円や曲線をバランスよく配して一種の堅苦しさを打破している。全体はアシンメトリーな構成で、天界に開かれた荘厳な扉といった趣をもつ。

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