FS198900002000_950000_001T, 1995/00/00撮影, Public Domain, CC0

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立ち上がる青年

作家名ヴィルヘルム・レームブルック Wilhelm LEHMBRUCK
制作年1913年
技法、素材ブロンズ
寸法226.0×76.0×56.0
分野彫刻・立体(海外)
所蔵作品登録番号FS198900002000
解説レームブルックの細長い人体はまず女性像に用いられ、メランコリックな表情や、傾けた首に始まるゆったりとした動勢に適していた。これに対して、この男性像では踏み出した左側と胸の前で組んだ腕が大きな空間をつくっている。この青年は作者の精神的自画像といえるが、長い肢体は個人を超越した存在を感じさせ、未来に新しい人類共同体を夢みたパリの芸術家の精神を象徴している。深刻な表情と指や間接などの生気が、世界を背負って高みに向かう者の犯し難い霊感を像にまとわせている。しかし第一次世界単線後この青年は、四つんばいで地に頭を垂れる《戦死者たち》(1915/16年)やうなだれる《坐る青年》(1916/17年)などのように、悲劇性を強めていくこととなった。

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