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踊りのステップ

作家名ジャーコモ・マンズー Giacomo MANZÙ
制作年1953年
技法、素材ブロンズ
寸法165.0×46.0×51.5
分野彫刻・立体(海外)
所蔵作品登録番号FS198700001000
解説若いバレリーナをテーマにした《踊りのステップ》のシリーズは、ザルツブルクでインゲと出会った1951年以降、制作が本格化する。まっすぐ伸びた左脚と後に引かれた右脚のバランス、前後に振られた細い両手のバランス双方が胸をかすかに突き出すようにした上体の曲線の流れに調和し、古典主義彫刻にはまったく見られなかったような軽やかな運動感が表現されている。同時に、結わえられた髪、やや華奢な上半身とほっそりとした腕が、素朴で現代的な成熟以前の若い女性のみずみずしさを強く感じさせる。それまでの古典主義彫刻には見られなかったこのような端正さが、具象彫刻の可能性を教え、戦後の多くの日本人の彫刻家に強い共感を与えることになった。

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