JO198000007000_000000_001, 0000/00/00撮影, Public Domain

斎藤与里氏像

作家名岸田劉生 KISHIDA Ryusei
制作年1913年
技法、素材油彩、画布
寸法53.0×41.0
分野絵画(日本)
所蔵作品登録番号JO198000007000
解説モデルは埼玉県生まれで、渡仏後日本に後期印象派を紹介した洋画家である(1885-1959)。劉生らと共にフュウザン会を結成したが(1912)、劉生との意見の対立から第二回展で解散した。その後、文展への出品、日本美術協会の設立、帝展への出品、槐樹社の創立と解散などを通して活躍し、『美術新論』主幹としても活動を行った。
画面左上に「30 APRIL 1913」の年記がある。第一回フュウザン会は3月30日に閉幕し、終了後の懇親会で運営方針をめぐって岸田と斎藤の意見が対立した。同展が5月に京都へ巡回した後、同人の間で意見が対立することとなり解散した。この年10月、高村、木村、岡本らと神田ヴィナス画廊で油絵展を開催し、53点を出品しているが、その内38点が本作品を含む肖像画であった。この時期作風は後期印象派風から「クラシックの感化」へと移っていく。

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