黄山松雨

作家名平川敏夫 HIRAKAWA Toshio
制作年1982年
技法、素材紙本墨画
寸法166.0×360.0
分野日本画(日本)
所蔵作品登録番号JJ198300007000
解説第9回創画展に出品されたこの作品には、平川の画業が集大成されているとみてよい。平川が、生涯執拗に追求してきた二つの重要なモティーフである動的な生命としての樹木と、堅固な静的なものとしての岩が、ゆったりとした大気の流れを含みながら、墨の濃淡を用いて描き出されている。1980年代に入ると、平川の作品は、中国の山水画の世界に回帰する傾向をみせる。彼の技巧家としての綿密な描写は、雲の中から浮かび上がる不定形の岩から伸びる松の姿にも生かされ、墨の濃淡の微妙なニュアンスの違いによって、さまざまな岩山を描き分けている。また、岩山の配置の妙は、山と山との間に自然な奥行きを生み出し、広がりのある生命体としての空間を表出させることに成功している。

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