黒い鳥

作家名加山又造 KAYAMA Matazo
制作年1957年
技法、素材紙本着色
寸法212.5×151.5
分野日本画(日本)
所蔵作品登録番号JJ198000003000
解説敗戦後の荒廃と混迷のなか、鋭意な感性でその時代のありさまを示唆した彼の作品は、日本画表現の新しい領域を切り開くものとして注目された。画壇に登場した1950年代の一連の作品は、西洋美術の表現法を積極的に導入し消化したものであった。そこに、西洋の写実性と日本美術の特性である装飾生徒のせめぎ合いのなかでつくり出された、構築的で様式化された絵画空間を見ることができる。この作品もそうした時期のものであり、画面中央に群がり争う烏たちの姿態はきわめて簡潔なフォルムで表され、背景の錯綜する線は、理性的な配置による構成となっている。烏も線も単純化による一定の様式美の傾向を示しているが、画面からは、作家の心理状態を直截に伝える衝撃的で緊張感にあふれた印象を受ける。

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