白猿授桃之図

作家名鈴木松年 SUZUKI Shounen
技法、素材絹本着色
寸法115.3×41.6
分野日本画(日本)
所蔵作品登録番号JJ202400026000
解説白い猿が桃を羅漢に捧げる場面。風が衣や草をなびかせ、神秘的な空気が漂っています。水墨を基調とした背景に対し、丁寧な彩色が施された羅漢と、際立つ鮮やかな桃の色。中国では、桃は仙果とも呼ばれ、不老長寿を与える力があるとされています。白猿もまた長寿の象徴であり、仙人同様の霊力を持つと伝えられます。
松年は鈴木派の開祖・鈴木百年の長男として生まれました。気性が激しく、同世代の画家たちとたびたび争ったそうですが、人情味もあり、画学校の生徒や塾生からは厚く慕われていたようです。力強い墨線を主とした人物画を得意としました。

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