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作家名松井紫朗 MATSUI Shiro/奈良美智 NARA Yoshitomo
制作年1994年
技法、素材FRPに彩色・銅・ガラス
寸法33.0×33.0×60.0
分野彫刻・立体(日本)
所蔵作品登録番号JS202300010000
解説奈良と松井による1994年の合作である。デュッセルドルフ郊外のケンペンにスタジオを構えていた松井は、このスタジオの隣にあったレンガ造りのかつての給水塔で、1993年と94年に奈良とともに「HARVEST」と題した二人展を開催した。この二人展では、共同制作は行われなかったものの、94年に名古屋の画廊である白土舎で同名の展示を開催する段になって、奈良が少女の彫刻を、松井がラッパ状の口のついた管を制作し組み合わせた本作が制作された。奈良の少女の像は7つあるエディションの1つで、いずれもその制作には森北伸が関わっている。少女のいる空間と鑑賞者の空間は透明なアクリル板によって隔絶されているが、端がラッパ状になった管によって少女のいる内部と鑑賞者のいる外部とが接続され、耳の大きな少女は目を閉じて、管を通ってきた外部の音を聞きながら、口元のラッパに行きや声を吹き込んでいるかのようである。

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