花、瞬く光

作家名蜷川実花 NINAGAWA Mika
制作年2021年
技法、素材Cプリント、プレキシガラス
寸法145.6×97.0
分野写真(日本)
所蔵作品登録番号JF202300006000
解説桜の花びらが一面に広がる地面を背景に、咲き誇る桜の枝が近景から遠景へと重なっていく。〈花、瞬く光〉は、蜷川が2021-22年の1年余りの間に日本各地の植物園や庭園で四季の花を撮影し、4万点を超える写真から厳選した作品群である。花や植物は蜷川が活動初期から撮り続けているモティーフで、過去の作品では生花や造花を含めて鮮烈な色調で写し撮ったものが多く、その強く濃厚な色の表現が蜷川作品の特徴ともなっていた。〈花、瞬く光〉シリーズでは、自然光のもと明るくやわらかな色調で被写体が捉えられている。こうした色調を蜷川は自ら「光彩色(こうさいしょく)」と呼び、過去の作品に対してしばしば用いられてきた「極彩色」という形容と区別している。蜷川自身が「写真が変わった」と感じたという、新境地を示す作品である。

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