戦中スケッチ

作家名藪野正雄 YABUNO Masao
制作年1940年代前半
技法、素材鉛筆・水彩、紙
寸法29.0×38.0
分野水彩・素描(日本)
所蔵作品登録番号JD202300014000
解説藪野正雄は戦時下においても二科会や新美術家協会を舞台に制作を続け、1943年の第6回新文展で特選を受賞した。一方で、愛知県内の航空隊において肖像画の揮毫にも携わっている。1945年6月には、現在の豊田市にあった挙母航空隊で杉本健𠮷らとともに特攻隊員の肖像を描き、同年8月には現在の安城市にあった明治航空隊で、隊の希望により裸体画制作にも参加した。本作は、そうした戦中の活動と関わるスケッチ群であり、1945年頃に制作されたとみられる兵士の姿を描いたものに加え、戦時下の中国で描かれた作例も含まれる。戦中の美術活動は記録が限られており、これらのスケッチは藪野の制作の一側面を示すともに、当時の画家と軍との関係、戦時下における美術のあり方をも伝える資料である。

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