失った色 - 2

作家名古川あいか FURUKAWA Aika
制作年2021年
技法、素材墨・油彩、透過カンヴァス
寸法420.0×104.0
分野絵画(日本)
所蔵作品登録番号JO202300009000
解説《構成 - 30.8》(2018年)と《失った色 – 2》(2021年)は、それぞれ単独で成立する作品であるが、2023年にグループ展「FALTEN」(「皺」)(オーストリア工芸美術館)に出品された際は、2点1組で展示された。この2点の作品には、衣の襞の山と谷を光と影でとらえるヨーロッパ的な表現方法が見られると同時に、対象に浸透するしっとりとした湿気を含んだ空気をも意識し、空気の中からモチーフが記号や意味として現れてくる東洋的な要素が認められる。こうした布に対する二つの捉え方のせめぎあいの中で、衣に包まれた身体の実体、あるいは包まれていた身体の暗示を表現している。

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