White Figure

作家名イケムラレイコ IKEMURA Leiko
制作年1991
技法、素材
寸法41.0×16.5×16.0
分野彫刻・立体(日本)
所蔵作品登録番号JS202200005000
解説イケムラは1990年代のデビュー当初から、小さな子供を思わせる「まだ成っていない」イメージを、絵画や彫刻によって作り出してきた。ここで言う「まだ成っていない」とは、イメージやものになる以前の形である。その領域では、人、動物、植物、建物まで、様々なイメージが夢の結合のように交じり合って表現される。形にならず、それでいて形になってしまえば、ありふれたものになるという、微妙で境界的なものが表現されている。陶で作られたこの彫刻もまた、泣いているのか、笑っているのか、男の子なのか、女の子なのか、定かでない境界的な表現をとる。陶という素材もまた、「壊れやすさ」を示すに最適であると言えるだろう。イケムラの表現において本質的で、後に様々な作品が作り出されることになる陶の技法に取り組んだのは、1994年のギャラリーHAM(名古屋)での個展でのことだった。本作品は2005年に当館で開催された「アジアの潜在力」に出品された。

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