ribbon

作家名志村信裕 SHIMURA Nobuhiro
制作年2010年
技法、素材2チャンネルヴィデオ・プロジェクション
寸法2分55秒
分野映像(日本)
所蔵作品登録番号JV202200001000
解説「あいちトリエンナーレ2010」出品作。志村が会場の名古屋・長者町繊維問屋街の景観的特色の一つである歩道上の庇に着目し、閉店後の商店の庇に色とりどりのリボンが舞い落ちる映像を投影する、映像インスタレーションとして展開された。リボンは長者町が繊維問屋街であることに由来するモティーフである。庇に使われていた半透明の波板をスクリーンとすることで、映し出されたリボンの動きをより効果的なものにした。カラフルな色彩のリボンは優雅に、だが不規則に形を変えて落下する。また、上からの投射により、波板から地面にこぼれ落ちる光は、水面の揺らめきのようにも見える。志村は2000年代の半ばから、身近な存在をモティーフにして制作した映像を、都市の中で見落とされている隙間や建築などに意外な形で投影する作品を制作。それはプロジェクターが手軽に使えるようになり、まちなかでの作品展示が可能になってきた時期にも重なっている。

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