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空の彫刻

作家名大塚泰子 OTSUKA Yasuko
制作年2019年
技法、素材クレパス、木
寸法4.5×6.2×4.5
分野彫刻・立体(日本)
所蔵作品登録番号JS202200002000
解説サクラクレパスの水色を用いた一連の彫刻は、大塚の代表的シリーズだといえる。〈空の彫刻〉はすべて直方体で、本作品のような手のひらに乗るようなタイプのほかに、縦に極端に細長いタイプがある。いずれも側面の底から数ミリだけが地面を思わせる茶色に塗られている。クレパス特有の厚みのある柔らかな質感に富んだ表面が、その奥にある硬い支持体の存在感を弱め、タイトルにおける「空」という定形のない存在を一時的に物質化したかのように見せる。そのかたちやサイズを通して、わたしたちが直接的に知覚している「空」の、スケールを超えた広がりに想像を働かせるよう促す作品である。

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