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Colorless

作家名大塚泰子 OTSUKA Yasuko
制作年2009年
技法、素材グロスメディウム、画布
寸法80.3×60.6
分野絵画(日本)
所蔵作品登録番号JO202200005000
解説異なる種類の紙に同じ白を刷って微妙な色味のヴァリエーションを見せた1997年の作品以来、大塚は白という空白や無色のニュアンスをまとった色彩に関心を抱き、2002年に白い画布に透明な画材で花を描く〈Colorless〉シリーズの制作を開始した。オランダの花卉画を彷彿とさせるが、いずれも大塚が自ら用意した花瓶と花を前にして描いたものだ。画材が透明であるが故に、画布に正対してもイメージはほとんど見えず、画布の正面から立ち位置を外すことで、ようやくキラキラと光を反射する花のイメージが立ち上がってくる。当初はペインティング・オイルを用いていたが、経年による黄ばみが顕著だったため、本作ではグロスメディウムが用いられている。このシリーズの最後に位置する2点のうちの1点で、組みとなる2点の作品は、サイズや特定の花に意味を持たせないよう、それぞれ微妙に異なるサイズで制作されている。

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