Round and Round and Round

作家名加藤巧 KATO Takumi
制作年2018年
技法、素材顔料・卵黄・アクリル樹脂・石膏地、画布
寸法20.0×90.0
分野絵画(日本)
所蔵作品登録番号JO202100011000
解説加藤が一貫して取り組んできた、水彩絵具による筆致をエッグテンペラの技法で再現するシリーズの中で代表作と言える一点。水彩絵具の筆致には、画家の筆への力の入れ方、筆運びが重なる場所、運筆のスピードや筆の離れ方といった微細な動きが、そこに含まれる水分量に応じて滲みや濃淡、偏りというかたちで保存されている。本シリーズにおいて、加藤は極めて細かい表現が可能な一方でぼかしや伸ばし、厚塗りには全く不向きなエッグテンペラという技法を通じて画家の一筆に含まれる膨大な情報を、解析・再現しようとする。この技法のギャップは、元の水彩の筆致に含まれる、ニュアンスに富んだ、決定的な、味のある…といった形容で肯定されがちな創造主体としての画家の行為を、批判的に相対化している。

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