マカロニ

作家名加藤巧 KATO Takumi
制作年2019-2020年
技法、素材顔料・漆喰、水性樹脂・木
寸法240.0×170.0
分野絵画(日本)
所蔵作品登録番号JO202100002000
解説この「VOCA展2020」出品作は、加藤の作品の中でも最大級であり、フレスコ技法を用いた代表作といえる。この作品は、先史時代の洞窟壁画に見られる「マカロニ」と呼ばれる指の痕跡に着想を得ている。思想家ジョルジュ・バタイユは、ラスコー洞窟のマカロニを、岩肌を指でなぞる遊戯的な行為が偶然に対象を生み出し、芸術が誕生したと解釈した。加藤はこの原初的な描く行為を、フレスコの微細なタッチの集積によって再構築する。フレスコは漆喰が乾く前に描く必要があるため、一気呵成の動きは不可能で、順を追って描くしかない。加藤の制作は、自由なタッチと拘束されたタッチの単なる置き換えではなく、各タッチに複雑な構造を織り込む行為であり、時間と身体性を通じて絵画の根源的な意味を問い直している。

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