• 画像切り替えサムネイル画像 その1

  • 画像切り替えサムネイル画像 その2

楽園/境界

作家名船井美佐 FUNAI Misa
制作年2010-15年
技法、素材ステンレスミラー、顔料、木
寸法サイズ可変
分野インスタレーション(日本)
所蔵作品登録番号JI202000005000
解説自然の形象を有機的に構成して円形の鏡の中に切り取り、さらに鳥や蝶、ウサギなどの動物のモチーフがその周辺に配置される。鑑賞者はそうしたモチーフや形作られるイメージを認識しつつ作品の目の前に立つと、自身の姿や展示空間が映り込んだ現実世界と対面することになる。鏡の形によるイメージ、鏡像、そしてそこに映り込んだ鑑賞者の意識や精神といった幾層からなる空間「穴(Hole)」を鑑賞者はのぞき込むことになる。鏡の作品とともに展示される木馬はこどもたちが実際に遊べるものであるが、これは単に体験型の作品にとどまるものではない。作品は遊ぶこどもの存在ごと含むことが意図されており、インスタレーションとしての展示空間はタイトルにある「楽園」の通り、社会性を獲得する前の本能的なエネルギーに満ちたこどもたちと自然や動物が共生し作り上げる理想の園である。このインスタレーションは、切り抜かれた鏡や木馬によるイメージ、鏡像、そして現実のこどもやひとの存在といったより複雑な要素で構成される。それらは鑑賞の行為の中で一つに成ったかと思えば、鑑賞者の立ち位置や意識によって交互に立ち現れたり、一部だけが結びついたりしながら、現実と非現実の反転さえも生じる、複雑な構造の作品である。

PageTop