womb―世界の内側と外側はどちらが内側で外側なのか

作家名船井美佐 FUNAI Misa
制作年2009年
技法、素材アクリル・顔料・膠、土佐麻紙・パネル
寸法215.0×90.0/215.0×180.0/215.0×90.0
分野絵画(日本)
所蔵作品登録番号JO202000013000
解説本作品制作以前、船井は壁画に線描したり、ビニールやアクリルを切り抜くことによって線を描きながら、絵画空間と支持体としての表面や物質性の境界という絵画本来の問題に取り組んできた。2009年のVOCA展の出品に際し、その試みは紙の上に移された。線描の重視や余白、装飾性は、船井が専攻していた日本画らしい表現である。さらに絵画空間は淡い色彩の均質な線描が描くイメージとともに、デカルコマニーや、水墨画を連想させるにじみやぼかしによって混然とした世界が作り出されている。一方、白い面と交互に表れる紙の地の面がその物質性を強調する。絵画世界と支持体の物質性はこうして同時に存在しながら、鑑賞者の視界に交互に現れては、両者の境界を揺るがし撹乱する。作品タイトルの「womb」は、子宮を意味する。それは女性性や女性特有の身体性を表すだけではなく、線描で描かれた人間、動物、植物、自然の風景など、森羅万象が生まれ、渾然一体となった世界を表現している。

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