Handkerchief/Hemp fabric/Fukushima/1945

作家名遠藤薫 ENDO Kaori
制作年2019年
技法、素材蚕糸、麻
寸法167.5×150.0
分野工芸(日本)
所蔵作品登録番号JA202000002000
解説蚕は、繭を作るための壁がないと、平面に糸を吐き続ける。この性質を活かした東南アジアの伝統的な不織布技法を応用し、遠藤は戦前に織られた古布の穴に蚕を放ち、糸を吐かせて補修する。高貴な布として扱われてきた絹織物を為すための貴重な絹糸を吐く蚕が、戦前の福島の農村の日常使いの作業着を解体して縫い直したものを補修することで、工芸的なヒエラルキーを転倒させている。

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