FP201900005000_200204_001, 2020/02/04撮影, Public Domain

  • 画像切り替えサムネイル画像 その1

  • 画像切り替えサムネイル画像 その2

  • 画像切り替えサムネイル画像 その3

  • 画像切り替えサムネイル画像 その4

『イヴと未来』

作家名マックス・クリンガー Max KLINGER
制作年1880年(1893年4版)
技法、素材エッチングほか、紙
寸法65.0×46.0×t1.0
分野版画(海外)
所蔵作品登録番号FP201900005000
解説イヴと未来(作品番号Ⅲ)
旧約聖書のアダムとイヴの物語から、イヴの誕生、蛇の誘惑、楽園追放の三つの場面とイヴが神の命令に背いたことで人類にもたらされた悲劇的な未来を象徴的に表したシリーズです。

第1葉 イヴ Eve
聖書によれば、神はアダムを深い眠りに陥らせ、その間にアダムの肋骨からイヴを創造しました。イヴの後方では三本の幹が生えた巨木の下に眠るアダムが表されているので、聖書の物語の場面としてはイヴの誕生になります。

第2葉 第一の未来 First Future
険しい岩壁に挟まれた細い道の先には虎が待ち構えており、逃げようのない未来が表されています。イヴによって人類が運命づけられた死に対する恐怖という「未来」の最初のものは、自然の力との戦いにおける恐怖です。

第3葉 蛇 The Snake
蛇はリンゴの木の枝にぶら下がり、手に持った鏡をイヴに見せています。

第4葉 第二の未来 Second Future
悪魔と化した人間が蛭のような魚に跨って水面(血の海)を静かに進んでいます。ここに表された「未来」は、人間同士の争いから生じる恐怖と解されています。

第5葉 アダム Adam
イヴを抱えたアダムが樹木の生い茂る楽園から荒野へ出てきたところです。楽園の入口に立つ二本の門柱の間には炎の剣を手にした天使が立っています。

第6葉 第三の未来 Third Future
道路の土を突き固める道具を振り上げた死神が、人間の頭を突き潰しています。立ち上る煙の中で画面左上には十字架が見えており、画面右側には死神の行為を止めるように右手が突き出ています。

この作品に関連する作品

PageTop