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Untitled

作家名田中敦子 TANAKA Atsuko
制作年1967年
技法、素材合成樹脂塗料、画布
寸法96.0×194.0
分野絵画(日本)
所蔵作品登録番号JO201600003000
解説田中は1956年10月の第2回具体美術展で、《電気服》とともにその制作過程で描いた素描を発表。電球、蛍光灯、コードを示すと思われる円と矩形、それらをつなぐ線を描いた素描を出発点に、田中は絵画を発展させ、1957年頃からは合成樹脂塗料を主な素材として、以後このような平面作品を晩年まで描き続けた。画面は電球とコードに対応する多数の円と線から成り立ち、描かれた円の周囲、あるいは円の上に、筆で描くか絵具を滴らせて線が引かれる。画面における大小さまざまな円と、それらを繋ぎ絡まり合う線のバランスは、作品ごとに変化していく。本作品の横長の画面の中で円が互いにひしめき合い、円を繋ぐ線が執拗に絡みついているさまは、《地獄門》(1965-69年、国立国際美術館蔵)に代表されるような1960年代後半の田中の作風を示している。

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