森田沙夷書簡

作家名森田沙伊 MORITA Sai
制作年1941
分野資料(日本)
所蔵作品登録番号JM200400013000
コレクション名木村定三コレクション / Kimura Teizo Collection
コレクション番号M2918
解説日本画家の森田沙伊は、文部省が紀元2600年(1940年)を記念して法隆寺金堂壁画模写事業で、荒井寛方班の助手を務めました。このハガキは、まさに模写の作業中の1941年4月、森田が名古屋の美術コレクター・木村定三に送ったものです。模写の仕事がこんなに大変とは思わなかったが、身体が持つかぎりやってみます、といったグチも交えつつ、もう少し暖かくなったら一度金堂を見に来てくださいと、木村を奈良に誘う内容です。

(消印)奈良・龍田 16.4.7 后0-4

木村定三様
大和法隆寺金堂
森田沙夷
四月七日

背景其後は久誠ニ相過致ております 
御変りもなく御過しの御事と拝察申してゐます 
偖先月末こちらに到着いたしました 
花は咲いてゐましたが大和は仲〱をそい様です
五月末ころ迄ゐる予定です
もう少し暖くなったころ私のゐる内に一度金堂を見に御出かけになりませんか
模写の仕事がこんなに迄困難な仕事とは思へませんでした
然し身体のこたへられる迄やつてみるつもりです
大和へ来る度に昔のまゝのいろ〱な風物が激しい安直な文化の波に消滅してゆくことと見せられること実に残念だと思います
又

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