M2892_020224_001, 2002/02/24撮影, Public Domain

秋色半分図

作家名浦上玉堂 URAKAMI Gyokudo
制作年文政元(1818)年
技法、素材紙本墨画淡彩
寸法40.7×46.0
分野日本画(日本)
所蔵作品登録番号JJ200300522000
コレクション名木村定三コレクション / Kimura Teizo Collection
コレクション番号M2892
解説本図は、「酔雲醒月図」「山水図(深山渡橋図という呼称もある)」「五言絶句」の詩書と共に一幅に収められていた。この形式は、一幅の掛幅に円窓型、扇面型、方型などの輪郭をとり、その中に書画をかく図中書画などとも呼ばれる。墨の階調は、採光によってデリケートな変化を見せるが、玉堂はこの明暗による陰影を好んで画中にとらえている。玉堂の山水は、胸中の山水であって、たんなる写生ではなく、表現意欲の昂揚するにつれ、刻々と変化してゆく。細部の表現の面白さに特徴がある。もともと同一紙面にかかれていたもので、本来は三段構成の書画であり、分割されて現状のそれぞれ独立した形式の四幅となった。「秋色半分図」は最上段に描かれていた。秋の気配はいまだ半ばであるの意であろうか。

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