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作家名桑山忠明 KUWAYAMA Tadaaki
制作年2001年
技法、素材彩色、アルミニウム
寸法各18.0×17.5×6.5
分野彫刻・立体(日本)
所蔵作品登録番号JS200500002000
解説桑山は愛知県美術館が所蔵する1968年の初期作品のひとつ《茶白青》において、色面を金属製の枠で縁取り、色面の「中」にまで縁を取り込むことで、結果的に画面を分断してしまった。2001年制作のこの作品は、同じ形状・サイズのメタリック・ブルーとアルミ地金色の二つの作品が対(ユニット)になっており、金属製の枠で縁取った《茶白青》などの初期作品の論理的な発展形、つまり繋がっていたものが離れて独立していったものと解釈できる。鋭いエッジをもつ個々の作品は、U字溝形の二つのパーツがボルトとナットで上下に繋がれた小さなユニットからできている。また、対になったいくつかの作品が同時に並べられると大きなユニットとなる。つまり、この作品では三つのレベルでユニットが成立している。桑山に限らず、ミニマル・アーティストにとってユニットは重要な概念であるが、くわやまはそれを通じて絶対的なものを、「アートそのもの」を提示しようとしている。

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