切株(シベリア)

作家名香月泰男 KAZUKI Yasuo
制作年昭和38(1963)年
技法、素材水彩・墨・クレヨン、紙
寸法31.0×50.0
分野水彩・素描(日本)
所蔵作品登録番号JD200200018000
コレクション名木村定三コレクション / Kimura Teizo Collection
コレクション番号KT054
解説〈シベリア・シリーズ〉は1943年の応召から満州での軍隊生活、敗戦後のシベリアでの抑留、1947年の郷里山口県三隅への帰還まで4年半にわたる香月の戦争体験を描いた57点の連作である。この作品は〈シベリア・シリーズ〉のうちの《伐》(1964年)の関連作品である。一見抽象画のように見えるが、木を切った後の上から見た切株を描いている。「大木が雪煙りを上げて倒れると、見事な同心円を持った切り株があらわれる。あたり一面の白雪の中で、それは能舞台のようなすがすがしさがあり、一瞬疲労を忘れて見入らされる程であった」と香月は回想している。

PageTop