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雷神図
作家名 | 今村幸生 IMAMURA Yukio |
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制作年 | 1983年 |
技法、素材 | 油彩、画布 |
寸法 | 300.0×300.0 |
分野 | 絵画(日本) |
所蔵作品登録番号 | JO200200003000 |
解説 | 今村は数年間のパリ滞在の後、1982年に伊勢市内のビル4階150㎡を帯日時のアトリエとして無償提供され、精力的に大作の制作を始める。翌年にここでこの作品が制作された。自ら「気流」と呼ぶ技法原理は、1971年の発見当初には水平状態の画面上の液化油絵具をビニール管を口にくわえた呼気によって造形するものであったが、その後はコンプレッサー直結のガン操作によるジェット・ストリームが導入された。今村はこの「気流」によって偶然的な物理現象を瞬時に必然的な表現に転化させる。今村はフランソワーズ・アルマンゴウとの対談(1990年)の中で、自分は一般的に主題を持ちえない画家であると考えられているが、言葉との関連において絵を描くこともあり、その例として、雷神という着想から出発して三幅対の絵を描いたと述べている。「私はあるチャンスを素早く捉えました。雷神はギリシャ神話同様日本の神話にも存在し、そしておそらくはあらゆる神話に存在していることでしょう。神道では自然界に八百万の神が存在していますが、実際には何億もの神々がいるのです。あらゆる個々の人間が神々なのです。小さな虫けらも神々なのです。私は自然界にとって本質であるものを絵に表現しようと試みています。ですから、風神を描こうが雷神を描こうがゼノンであろうがほかの誰かであろうがなんでもかまわないのです」。こうした今村の汎神論的な哲学から生み出された作品には、雲の形や砂丘の波紋といった日常の現象世界ばかりか、星雲といったマクロの世界や鉱石断面の顕微鏡写真などのミクロの世界にも現れる形象との類似が指摘されている。この作品の左幅は髭を生やした原生動物のように見えるし、右幅は精子が卵子と結合した瞬間のようにも見える。この作品は見る人に自由な連想をさせ、時空を超えたところで宇宙や生命の本質を喚起させる今村の典型的な作品のひとつである。 |
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