ガクの大きな、トカラアジサイ(徳之島町、5月)

トカラアジサイ ( A kind of hydrangea )

名称(ヨミ)とからあじさい
中分類被子植物
小分類アジサイ科
形態高さ2mほどになる低木。ガクアジサイに似ており、花の中央には薄黄の小さな両性花が密集し、周辺には白い装飾花がある。花びらのような部分は装飾花で、萼(がく)/萼片(がくへん)が発達したものとされ枚数は3~4枚(稀に5枚)、生息状況により大きい萼は幅30ミリを超える。葉は園芸種のセイヨウアジサイより細身で小さく、周囲は同じようにギザギザしている。
概要【分布】
トカラ列島、奄美大島、徳之島、沖永良部島、沖縄諸島に分布するとされる。近年、奄美大島では目撃例が減っているという。

※カラコンテリギと呼ばれることもある。その場合は台湾や中国にも分布するとするとされ、種の位置付けが判然としない。

【生態】
森林のうち林縁を好むと思われるものの、直射日光がぎりぎり当たらないところに生息する。アジサイらしく島でも梅雨の時期(5~6月)に開花する。花を見かける以外、観察例がほとんどなく、詳細は不明である。開花すると独特の匂いが漂う。

【島内の目撃情報】
撮影したのは徳之島町の大原と山クビリ林道で、筆者の個人的な印象だが、酸性のトイレ洗浄剤を想起させる個性的な匂いを放っているように感じる。
観察できる場所比較的標高の高いところを通る林道わき

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