ヒクイナ成鳥(浅間湾屋の町道、9月)

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ヒクイナ ( Ruddy-breasted crake, Ruddy crake )

名称(ヨミ)ひくいな
中分類ツル目
小分類クイナ科
形態イソヒヨドリとキジバトの中間くらいの大きさ。緋色のクイナの名の通り、顔から腹にかけての赤茶色が目立ち、光彩も赤い。上面は褐色で、腹部の後方は灰色と黒のしま模様が見られる。足や足指は比較的長く、赤い。ひなは全身が黒く、くちばしがわずかにピンク色。
生息種類夏鳥
概要【分布】
中国東部、台湾、日本で繁殖する夏鳥。国内では全国で繁殖し、主に東南アジアで越冬するが、一部は国内の中部以南で越冬するという。徳之島では春秋の渡りの個体や、夏場に繁殖している親子などが稀に見られる。

※南西諸島には、亜種リュウキュウヒクイナが留鳥として分布するとされるが、姿では識別不能である。1~3月に見かけた個体であれば、リュウキュウヒクイナの可能性が極めて高いと思われる。

【生態】
川の周辺や湧き水の近くの草地に生息するが、警戒心が強いため姿を見るのは稀である。あまり飛ぶことはなく、人や天敵が近づくと走って草むらに隠れる。肉食性の強い雑食とされる。夏、水辺で営巣し、4~9個の卵を産み、孵化したヒナはすぐに立ち上がって自分で採餌することができる。成鳥は歩く際に、尾羽をひょこひょこ上げ下げする。昼夜を問わず「ポ ポ ポ ポ・・」や「ポ ポ ポ ポ ポポポポポポ」などとさえずる。その独特の声は昔から親しまれており、源氏物語や徒然草などにも記されている。

【島内の目撃情報】
水辺の近くの草地に潜んでいることが多いが、時折道を渡る姿が見られる。夏場、ひなが孵化すると、家族で歩いて移動し、水辺から遠い牧草地などで見られることもある。町内では、春秋の渡りの時期になると、空港の草地でさえずりが聞かれる。また、塩満団地付近や、戸ノ木を流れる南川のほとりで親子が観察されている。
観察できる場所河川周辺の草地、牧草地など

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