イワカワシジミ(美名田林道、9月)

  • 画像切り替えサムネイル画像 その1

  • 画像切り替えサムネイル画像 その2

  • 画像切り替えサムネイル画像 その3

  • 画像切り替えサムネイル画像 その4

イワカワシジミ ( Green flash )

名称(ヨミ)いわかわしじみ
中分類チョウ目
小分類シジミチョウ科
形態翅を開帳すると3~4センチあまりになり、シジミチョウにしては大きい。裏面の粉っぽい緑色が特徴で、後翅の後端に黒く丸い部分と、細長い突起がある。こちらが頭だと、錯覚させるためのパターンと形状と考えられている。表面は、オスでは黒褐色が角度によってコバルトブルーに輝くが、メスは一様に黒褐色で、後翅の後方部分が白くなる。白い部分の大きさには変異がある。
概要【分布】
インド(ヒマラヤ東部)、中国南部、台湾、インドシナ半島およびマレー半島、スラウェシ島、ボルネオ島、国内では奄美大島以南の琉球列島に分布し、徳之島でも林道などで見られる。ただし、それぞれの地域で6つの亜種に分かれ、国内の亜種は台湾の亜種とは異なるとされる。

【生態】
幼虫の食草がクチナシであるため、成虫もその周辺で見られる。成虫は3~11月ごろ見られ、成虫のままでは冬を超えられず、卵かさなぎの状態で越冬する。後翅の細長い突起をそれぞれ動かし、あたかも触角が動いているかのように見せかける。

【島内の目撃情報】
希少種ではないものの個体数が少ないようで、見られる機会はごく少ない。森林や林道でクチナシが生えているところを探すのが早い。例外的に、天城町総合運動公園の陸上トラック西側にあるトベラで吸蜜する個体が確認されている。

PageTop