イソシギ(浅間、3月)

イソシギ ( Common sandpiper )

名称(ヨミ)いそしぎ
中分類チドリ目
小分類シギ科
形態イソヒヨドリより小さい、小柄なシギ。頭から背、翼にかけて濡れた砂色に似た褐色で、やや緑がかって見えることもある。目の上には白い眉班があり、首から胸にかけ。細かな褐色の班がある。腹は白い。足は黄や黄緑。他の小柄なシギとの見分けは、畳んだ翼の前と胸の小班の間が白く切れ込んで見えることのほか、尾を激しく上下させることや、飛んだ時はピリリ、ピリリと小刻みに羽ばたく様子がポイントである。
生息種類冬鳥
概要【分布】
Common(普通)の名の通りユーラシア大陸の中北部で広く繁殖し、東南アジア、オセアニア、インド、アフリカなどで越冬するため、南北アメリカ大陸と南極大陸以外の、世界の広い地域で見られる。国内では九州以北で繁殖し、西日本では留鳥とされ、中部以北の個体は南下して越冬する。徳之島でも定番の冬鳥である。

※1965年のアメリカ映画、邦題「いそしぎ」( 原題 The Sandpiper)では、舞台がカリフォルニアであることから、登場した種の真偽はさておき、当地では希な旅鳥である。

【生態】
徳之島では、主に8月~翌5月ごろまで見られる冬鳥で、繁殖は確認されていない。運動公園、干潟や川原、池、湿気の多い集落内のほか、山奥のダムでも見られることがある。他のシギに比べ、もっとも地上で見かけることが多い。動物食で、小さな昆虫やエビ・カニなどを捕食する。タカブシギやヒバリシギと同様に、初秋にパートナーと求愛ダンスをすることがある。

【島内の目撃情報】
天城町内では、トリトリデッキ周辺の運動公園や干潟、上名道池、給食センター付近の湾屋川などで見られ、南部ダムでも見られることがある。
観察できる場所主に海岸の干潟や、池にできた砂泥地、川原など

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