オキナワウラジロガシのドングリ(東又)

オキナワウラジロガシ

名称(ヨミ)おきなわうらじろがし
中分類被子植物
形態高さは15メートルを超え、幹の太さは1メートルほどに達する。徳之島では、しばしば板根(ばんこん)が発達する。樹皮は乾いた雰囲気の褐色や灰褐色。葉はやや細長く15ンチくらいになり、艶がある。直径3センチを超える大きなどんぐりが実る。おおむね直径より長さが大きいものの、株によっては直径の方が大きいどんぐりも見られる。
概要【分布】
奄美大島、徳之島、沖縄島のほか、石灰岩でない地質の森林に自生し、奄美・沖縄の固有種とされる。

【生態】
森林や山麓のうち、おおむね風当たりの強い丘や尾根に生えるのがスダジイ、本種はその恩恵を受けて風を受けにくい低地や谷に生える。花はいわゆる花びらが見えるような形でなく、たくさんの黄褐色の花がついた枝のように、細長く垂れた形をしている。地表近くにしか養分が無い地質では、板根が発達する。2月になり暖かい南風が吹きはじめると開花しはじめる。徳之島では、戦時中から戦後に伐採が進んだため、ほとんどが樹齢80年以上となり、弱ったり倒れる株が増えている。そのため、うろ/樹洞を利用するアカヒゲやリュウキュウコノハズク、ケナガネズミ、コウモリ類などの繁殖に影響が出ているようだ。

【シマグチ】
カジキと呼ばれ、1月下旬~2月上旬ごろ黄緑の花芽を出し、米の種を水に浸す時節を示すことから、タネツケカジキと呼ばれる。

【島内の目撃情報】
天城町内では、当部(とうべ)の東又(あがりまた)にある、板根が発達した株が親しまれている。特に、長さより直径の方が大きく、丸みの強いどんぐりに人気がある。以前は、三京にある丹発山(たんぱつやま)の奥地に佇む株の板根が有名だったが、老衰により弱っている。
観察できる場所山や森のうち、風の当たりにくい谷あい
自生地のGoogleマップURLhttps://goo.gl/maps/2r2wnjBDynUJJJGd8

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