トゲゴミグモ(天城町総合運動公園)

トゲゴミグモ

名称(ヨミ)とげごみぐも
中分類クモ類(クモ、サソリモドキなど)
小分類クモ目
形態大きい雌でも5ミリ、雄は半分程度しかない、巣を張るクモの一種。球形の腹部の上に、左右一対の円錐形をした突起があることから、トゲの名を冠するものの、トゲといえるほど鋭く尖ってはいない。体色は肌色に近い淡褐色~茶褐色の同系色で構成され、腹部には個々に異なった左右対称の複雑なパターンがあり、トゲの部分を目として顔のように見えることもある。濃淡はっきりした個体、暗色の個体などバリエーションがある。

概要【分布】
南西諸島に分布するという。徳之島では、主に海岸地域の草木や植栽の間に巣を張っているのが見つかる。

【生態】
体色と同系色のゴミをまとめて体と同じ大きさにし、巧みに巣網へ一条に並べて付け、本種はその一部に見える巣の中心にいる。一風変わった自作自演の擬態である。一般的に海岸で見られるとされるものの、内陸部でも見られるという。もとより、ゴミのついたクモの巣を気に留めることはないから、気づきにくい。小さなクモだけに、未だ詳しい生態は知られていない。

【島内の目撃情報】
天城町総合運動公園のなかでも、トリトリデッキの窓についている個体が判りやすい。北駐車場周辺の植栽にも生息している。
観察できる場所海岸付近の草木や植栽の間

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