• シェア

マガモ（雄）

マガモ　（ Mallard ）

名称（ヨミ）マガモ
中分類カモ目
小分類カモ科
形態ハシブトガラスと同じくらい。雌雄異色で、雄は派手、雌は他の種と見分けにくい。雄の繁殖羽は、白い首輪があり、頭が光沢のある緑色である点が特徴。くちばしは明るい黄色。メスは全体に濃淡のある褐色で、くちばしはオレンジ色に黒斑があるが、オカヨシガモの雌と酷似する。雌雄とも、足は鮮やかな柿色。他のカモと同様、繁殖期以外の雄は雌に似た姿（エクリプス）になり、全身が褐色の羽毛に変化するため見分けが難しくなる。くちばしの明るい黄色が残る点が、見分けの材料となる。また、雌雄とも翼鏡*は、光沢のある紫である。

※カモの雌は一般的に種の見分けが難しいため、一緒に、または近くにいる雄により判断するのが妥当。

*翼鏡（よくきょう）は、翼の後方、内側にある色鮮やかな羽毛のことで、種によって異なるため、見分けに用いられる。ただし、本種とカルガモはほぼ同色なので要注意。
生息種類冬鳥（渡鳥）
概要国内で単にカモと言えば本種を指すほど、一般的なカモ。そのため、マガン（鳥）、マイルカ（クジラ）、マダイ（魚）、マダコ（軟体動物）と同じく、マ（真）を冠している。本種を家禽化したのがアヒルで、流通しているカモ肉もアヒルである。

【分布】
ユーラシア大陸、北米大陸、グリーンランド、国内では北海道など、北半球の亜寒帯（冷帯）で亜種が広く繁殖し、暖地へ南下して越冬する。国内各地で越冬するが、徳之島で越冬する個体はごく少数。

【生態】
主に水草や種などを好んで食べるが、淡水の貝類、甲殻類、水生昆虫なども食べる雑食性。深く潜水できないため、浅い池に飛来する。沈砂池など狭い水域では食べつくされてしまい、移動を余儀なくされるため、島では越冬数が少ないと考えられる。早い個体では、年内には繁殖羽へ換羽する。『おしどり夫婦』という表現があるが、カモ類は、毎冬新たなパートナーを探し求めるため、繁殖になるのが他の鳥類より早い。カモ類は比較的他の種とよく交雑するが、本種と翼鏡が同色のカルガモは交雑しやすい。

【島内の目撃情報】
町内では、徳之島空港周辺の干潟や、天城集落にある上名道池で時折見られる程度で、長居はしない。徳之島町の諸田池にも、少数が飛来する。
観察できる場所池、浅いダム、流れの緩やかな河口など

PageTop