ホソバワダン

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ホソバワダン

名称(ヨミ)ホソバワダン
形態先のほうが太い、長い楕円の葉を放射状に伸ばす。葉は、風当たりが強い場所では長さ10センチ程度だが、場所によっては20センチあまりになる。成長すると茎を伸ばし、高さ30センチを超える。葉の表面には微細な毛が生えているため、やや白っぽい緑色や黄緑色をしている。春の七草のホトケノザ/コオニタビラコや、オニタビラコ似の、花びらにギザギザのある小さく黄色い花を、いくつも咲かせる。
概要沖縄では、ニガナ、ンジャナ、ンギャナなどと呼ばれており、食材として栽培され流通している。ビタミンAやC、ポリフェノールが含まれ、薬草としても用いられていた。ツルレイシ(ゴーヤ)よりも苦みが強めだが、香りには癖がない。家庭や飲食店では、白和えとして供されることが多い。長命草(ボタンボウフウ)より、一般的な食材である。野草は、内側の若く柔らかい葉を利用する。稀に岩陰に生える株があり、葉が岩場より長く育つため、利用しやすい。

【分布】
山陰地方から九州の日本海側や東シナ海側、南西諸島、朝鮮半島、中国の沿岸から内陸の平地に分布。徳之島では、海岸に多いが、ダムの周辺などにも見られる。なお、静岡県以西の本州や、四国、九州の太平洋側では、近縁種のアゼトウナが分布している。

【生態】
海岸の岩場などで見られるが、整地された畑のわきや、ダムの周辺などでも見られる多年草。草丈が短いので、雑草の中では、あまり勢いのある方ではない。秋になると、小さく黄色い花をいくつもつける。一見、花びらが12枚ある一つの花に見えるものの、キク科の特徴である頭状花序(とうじょうかじょ)で、多数の花で構成されている。

【島内の目撃情報】
天城町内では、与名間周辺の海岸、犬の門蓋、千間海岸などの岩場のほか、南部ダム周辺でも見られる。
観察できる場所潮風の当たる海岸や、ダムの周辺など

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