タシギ

タシギ ( Common Snipe )

名称(ヨミ)タシギ
中分類チドリ目
小分類シギ科
形態体の大きさはイソヒヨドリよりやや大きく、キジバトより小さく、アマミヤマシギを小柄にしたような印象。ただし、くちばしはとても長く全長の1/3程度。体全体が淡褐色、褐色、暗褐色をちりばめたような色合いで、腹の周辺は白い。背には淡褐色(明るい肌色)の筋状の模様が見られる。くちばしから目にかけてと、くちばし上部から後頭部にかけて暗褐色の線がある。尾の先にはオレンジに近い茶褐色の部分がある。雌雄同色。

※国内では、タシギ、オオジシギ、チュウジシギ、ハリオシギ、アオシギなどを総称してジシギと呼ぶ。アオシギを除いては、形態や色彩が酷似しており、屋外での判別は難しい。 くちばしの長さや太さ、肩羽の模様、羽繕いしている際の尾羽の枚数や形状で判断する必要がある。島内の干潟や沈砂池など、湿地で見られる場合は、タシギがほとんど。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要漫画ワンピースに登場する、海軍でスモーカーの部下「たしぎ」は本種に由来する。

【分布】
Common Snipe=普通のジシギと呼ばれるほど世界中で見られる。ユーラシア、北アメリカ両大陸の北部で繁殖し、冬季は南へ移動する。国内では春秋の渡りのほか、本州中部以南で越冬する。徳之島でも、少数が越冬している。

【生態】
タシギの名の通り湿田のような湿地で採餌するため、陸上で採餌している場合は本種以外と考えられる。小型の昆虫や甲殻類、ゴカイ、種子などを食べる雑食性。渡りの時期には、田のみならず干潟でもよく観察されている。警戒心が強く、警戒すると姿勢を低くしたり、物陰に走りこんだりするが、限界を超えると「ジェッ ジェッ」と鳴いて飛び去る。

【島内の目撃情報】
天城町内では、10月~明くる3月にかけ、沈砂池や徳之島空港わきの干潟などで見られる。9月頃に見られるのは、比較的開けた草地や湿地を好む個体が多く、オオジシギの可能性が高い。徳之島町の諸田池でも見られる。
観察できる場所沈砂池や干潟など浅く、泥質の湿地
生息地のマップhttps://goo.gl/maps/GFNs2Q3FVvC2

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