犬田布岳の線刻画

犬田布岳の線刻画

名称(ヨミ)イヌタブダケノセンコクガ
中分類線刻画
小分類中世
所在地天城町西阿木名
時代・年代明治28年以前
遺産概要犬田布(いぬたぶ)岳の山頂から北西140mに位置している。2018年12月15日、学芸員、文化財保護審議委員の調査により、天城町内に位置していることが判った。昭和40年代ごろと思われる登山者が、登山記念に自分の名を彫っており、それ以前の線刻画に上書きされるなど、判別しづらい情況になっている。線刻のある岩はそれぞれ直線的な面構成で、人工的に割られた岩石の可能性がある。
 明治28年編纂の徳之島事情に「犬田布嶽ノ頂上ニハ、長サ六尺幅三尺ノ石二個アリ。一個ハ直立シ、一個ハ横タヘ、其面右ニ弓形矢形ヲ画キ、(此石ヲ矢ータト云フ)傍ニ古字ヲ彫書シタル蹟アレドモ、其文意不明ナリ。此石ハ昔源氏ノ彫書シタルモノトナリト口碑に伝フ。」と記されており(吉満1895)、明治28年以前に描かれたことが判明している。
文献・資料犬田布岳にあることから、これまでは伊仙町に在ると考えられいたが、以下の二点により天城町に在ることが確認された。
(1)2台のGPSによる測位結果
(2)国土地理院の町境は登山道上を通っていると思われ、その北側に位置することから

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